自分はこの作品で混乱はなかったので、他の方の意見を読むとそういう方もいるんだと逆に勉強になった。時間軸のずれが最後にはかっちり合ってくるという作品は、個人的には面白くて好き。でも解りにくいと感じる方も多いようなので、D−1、F-1といったヒント表記(?)がもう少し露骨でも問題ないのかもしれない。ドーター、ファーザーでもいいし、いっそのことまんま娘、父とか。
惜しいのはストーリーが少し、読者引き込み感に欠けたと思うところ。父の自責の念がこのストーリーに深みを持たせるものと思うが、その説明がやや足りないように感じた。父が彼の妻を殺した者に復讐したこと、それについての罪の意識、思い、このあたりをもっと説明的でもいいから加えて欲しかった。字数の関係だったのなら、逆に娘の感情は削ってもいいと思う。(この娘が父を思う気持ち自体に、一般離れや非日常さはないので理解しやすい)
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